踵の芯材(カウンター)の話

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 靴の踵に芯材(カウンターと呼んでます)が入っているのはご存知でしょうか?

 カウンターは色々ありますが、シンナー系の溶剤を使用するもの、熱で成型するもの、革屑を固めたもの、タンニン鞣し革のものとあります。MADOROMIではタンニン鞣し革を使用してます。その中でも紳士靴には硬いしっかりした底で使っている革を使用します(婦人靴は紳士靴より華奢に仕上げますので薄めのタンニン鞣し革を使用してます)。

 踵の芯材は履き心地、足の蒸れ、形状維持、長持ちさせるのに非常に重要です。靴は踵をしっかりホールドしないと靴は歩きにくいのです。しっかりしていると硬くて足が痛いのではないかと思われるかもしれませんが、靴と足が合っていれば痛くはありません。それどころか、タンニン鞣しは可塑性がありますので、履いていくうちに足になじみます。

上の写真は工場生産で一般的に使用されているカウンターです。写真はそれぞれ

  1. 熱で成型したもの
  2. 溶剤を使用したもの
  3. 革屑を固めたもの

です。

いずれも長年履く事を考えると薄くて柔らかく、強度に不安が残ります。

マドロミでは以下のタンニン鞣しの革を使います。

底で使用する革で厚くてしっかりしていますので、

  • 足をしっかりホールドしてくれる。
  • 長い年月耐えられる強度がある。
  • 革なので水分も吸い取ってくれ蒸れない。
  • 履いていくと足の形になじんでくれる。

などの長所があります。
ですので、長年はいてもらう事を前提にした靴にはタンニン鞣しの革は最適です。

写真にあるような厚さでは靴には入りません。ここから加工が必要になります。

下の写真のように薄く刃物(料理と一緒で包丁と言います)で靴の中に入った時に段にならないように、何か入ってるなと見た目でわからないように薄く削いでいきます。

下の写真は二足分のカウンターを削ぎ終えた所(革屑の山になります)結構削ぎ落とします。

この後、下の写真のように水に浸し柔らかくして靴型に釘で止めてハンマーで叩き成型し寝かしておきます。

こうして、靴の踵に入る芯材「カウンター」が出来上がります。見えない所でも手間をかける事でより長く履いてもらえます。

このあと、つり込みという作業のときにカウンターを靴の中に入れて成型していきます。また、つり込みの作業もここに書きます。

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