製法間の比較:ハンドソーン・ウェルテッド製法とマッケイ製法

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当店では、底付けにマッケイ製法ハンドソーン・ウェルテッド製法という、二つの異なる手法を採用しています。本投稿では、それぞれの手法を比較します。

ハンドソーンウェルテッド製法の断面図


マッケイ製法の断面図

マッケイ製法とハンドソーン・ウェルテッド製法

見た目の印象

ハンドソーン・ウェルテッド製法はアッパーからはみ出たウェルトがごつい印象を与えるのに対して、マッケイ製法はアッパーからはみ出ている部分が少なく、スマートな印象になります。



ハンドソーン・ウェルテッド製法の靴のコバ

どちらがいいというものではありません。靴の種類と好みによります。たとえば、婦人靴はほとんどマッケイ製法ですが、紳士のブーツにはハンドソーン・ウェルテッド製法が多く使われます。

底の曲がりやすさ

ハンドソーン・ウェルテッド製法は底が多くの部品で構成されているため、曲がりやすくなるまでに時間がかかります。購入時点から楽に底が曲がるということを求める場合は、マッケイ製法の方がベターです。

値段

ハンドソーン・ウェルテッド製法は工程がより多く、素材も高価なため、アッパーのデザインや素材が同じでも、靴の単価はマッケイ製法よりも高くならざるを得ません。

他店でソールを交換可能か

当店にお持ち下されば、両製法ともアッパーに傷をつけずにソール交換可能です。手縫いで、新たな穴を開けず、なるべく長く使ってもらえるようなメンテナンスをいたします。
しかし、他店でミシンを使いソールを交換する場合は、ハンドソーン・ウェルテッド製法の方がより多くの回数ソールを交換することができます。
マッケイ製法の場合、中底とソールを直接縫い付けています。そのため、ソールを交換するときは、もう一度中底とソールを縫いつけ直すことになります。縫い付けるのにミシンを使う場合は、中底に新たに穴を開けることになりますので、中底にダメージが溜まります。
ハンドソーン・ウェルテッド製法の場合は、ソールはウェルトに縫い付けられていますので、ソールを交換するときも中底にミシンの新たな穴ができません。そのため、他店で修理の場合も、年を重ねて自分の足にフィットした中底を傷つけずにすみます。

耐水性

マッケイ製法の場合、中底の足に触れる部分まで穴が通っています。縫い目の上に革が接着剤が伏せて固定されている状態なら、少々の雨であれば耐えられますが、何かの拍子にはがれたのを直さないままにしておくと、水が染みてきてしまいます。ただし、底にゴムを貼り付けていれば、まず縫い目が露出することはありません。ハンドソーン・ウェルテッド製法は内側まで貫通する穴がないため、比較的雨に強い構造です。

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